車体が小さいトゥクトゥクはタイで短い距離の移動に欠かせない交通手段。エンジン音がトゥクトゥクと聞こえるのが呼び名の由来。エンジンの回転数を上げると騒音になる。排ガスはPM2.5による大気汚染の原因に。運転手と利用者の間で料金トラブルも。今年5月、日本人の男性4人がトゥクトゥクで約5km離れた場所に向かったところ、通常は400バーツ(約1700円)のところ、運転手から提示されたのは15倍の6000バーツ(約2万6000円)。被害男性は結局運転手に2000バーツ(約9000円)を支払っている。トゥクトゥクにはメーターがなく法外な料金を請求されることもある。男性が被害についてSNSに投稿すると地元メディアで取り上げられ、運転手とのトラブルが社会問題になった。大気汚染や料金トラブルなどの悪評を解消するために登場したのがEV=電動トゥクトゥク。タイはEVの世界的な生産拠点を目指している。タイ政府は2036年までに全てのトゥクトゥクをEV化する計画を推し進める。EVトゥクトゥクのサービスを展開する「MuvMi」。従来型のトゥクトゥクに電動バッテリーを搭載、フレーム強度や座り心地なども改善。30分の充電で100km余りを走行可能に。MuvMi担当者・スパポン・キティワッタナサックのコメント「運転手とアプリを通してコミュニケーションするので言語の壁を越えて利用者にとって負担がない移動になる」。専用アプリを使えば乗車前に料金が確定。
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