姫路城などが日本で最初に世界遺産に登録されてから今日で30年。このうち屋久島では自然だけでない島の魅力を知ってもらおうとリピーターを増やそうという取り組みが広がっている。屋久島町役場では30年記念のセレモニーが行われた。町長は、登録され交流人口が増え変化の30年だったと語る。昨年度は約21万人が訪問。一方で15年ほど前には観光客の急増で自然保護が危ぶまれるなど深刻な事態も。コロナ禍には世界遺産登録前より少ない数にまで落ち込み地域経済に打撃を与えた。自然保護をしながらリピーターを増やすにはどうしたらいいのか。町では縄文杉一極集中ではいけないと、海や山の食をPRし、地元の暮らし・文化をめぐる里めぐりツアーなども実施。このツアーでは樟脳が地域住民の新たな収入源にもなっている。自然だけではない屋久島の魅力を知ってもらい、リピーターが増えてほしいという。