観光映像の課題について木川らは、観光映像というジャンルは同じような演出になりやすく、空から撮影された映像は実際にはその上空から景色を見ることができないため追体験イメージが湧かず、観光映像を通して実際に行った時こういう気持ちになるかもしれないと感じてもらうことが行動につながっていくなどと語った。山下はハワイ州観光局がYouTube公式チャンネルで公開した観光映像「Hawaii is Our Home」を紹介し、自然や文化を大切にして、そこが自分たちの住む場所であると打ち出し、リゾート地のハワイとしてではなくハワイの本質的価値が伝わってくる素晴らしい観光映像になっているなどと伝えた。木川らは観光業界ではWillingness to payという消費者が商品に対して支払って良いと受け入れられる金額や商品・サービスの価値を個人の視点から評価するための指標があり、各地域が観光映像を通してその価値を伝えられれば外国人観光客が金を支払いながら旅してくれる流れになってくるなどと告げた。