食品廃棄物を新しい素材として生まれ変わらせる技術で注目を集めているのが東大発のベンチャー「fabula」。代表取締役・町田紘太さんは東京大学の卒業研究で食品廃棄物から新素材を作ることに成功。2021年に起業した。食品はコンクリートよりも強度が高い。100%自然由来。そのためペットがなめたり噛んだりしても害がない。チョコレートの製造過程で取り除かれるカカオ豆を包む皮カカオハスク。これまではあまり活用されてこなかったといい、その量は年間5000トンに及ぶ。明治が活用方法を模索していたところfabulaと出会い、共同で開発。カカオハスクで作られた皿やコースターの紹介。明治では2006年からカカオ農家の支援も行っておりこの製品の収益を農家に還元していきたいとしている。町田さんが研究を進める中で分かったのが白菜の強度の高さ。検証中ではあるが熱と圧縮で溶けた糖分が食物繊維の隙間に入り込むことにより、糖分が接着剤のような役割を果たし強度が出るとみられる。実験では厚さ5mmで30kgの重さにも耐えられることが分かり、建築用の建材としてもその活用が期待されている。来年開催される大阪・関西万博でも建材として採用された。
住所: 東京都江東区有明3-7-26
URL: https://fabulajp.com/
URL: https://fabulajp.com/