”誤認逮捕”から執念の逆転劇

2024年3月28日放送 18:34 - 18:42 フジテレビ
イット! しらべてみたら

続いての歴戦の捜査官は元警視庁の上原智明さん(63)。上原さんが担当した難事件はPCを使った脅迫メールで警察が誤認逮捕するよう仕向けた2012年6月~2013年3月に発生した「パソコン遠隔操作ウイルス事件」である。上原さんは「社会に対して憤りを感じていた」などと話し、発端は2012年6月頃からウェブサイトなどに書き込まれた殺人予告メールで全国各地をターゲットに14件の脅迫メールを送信した。そのうち5件ではそれぞれアクセスした記録から容疑者を割り出し、逮捕していた。しかし9月に一変する。上原さんは「大阪からコンピューターウイルスの痕跡が見つかったという話が来た」などと話した。大阪で逮捕した男性のPC内にPCを操るウイルスの痕跡を発見した。この犯人の手口はPC内ウイルスを使って、第三者のPCを遠隔操作し殺人予告メールを送らせるというものだった。そのウイルスが「アイシスドットエグゼ」であった。上原さんは「第三者を犯人に仕立てるもので、終わった後はそのウイルスは自ら痕跡を消すというものだった」と
話した。これによって警察はそれぞれ誤認逮捕した人達への謝罪に追い込まれた。上原さんは「誤認逮捕を取り返すために真犯人を絶対に自分たちの手で捕まえる」などと話した。事件解決のため異例の4都府県合同の捜査本部が設立された。11月にウイルスを保管したサーバーがアメリカにあることを突き止め、捜査員を派遣した。FBIの協力で今まで分からなかったウイルスの感染経路が判明した。その後真犯人からゲームと称したメールが送られ、江の島のネコの首輪にはSDカードが付けられていた。国際捜査とサイバー捜査・防犯カメラ捜査などの連携で捜査線上に浮上した人物が30代の男である。事件発生から8ヶ月、男は逮捕・起訴された。しかし1年後に保釈保証金を支払い、保釈された男は犯行を否定した。更に事件の裁判中には再び真犯人を名乗るメールが届き、男がスケープゴートであることが判明したがそれは男の自作自演で、男が河川敷で携帯電話を埋めているところを捜査員が確認し、掘り起こした携帯電話からはメールの文面と男のDNAが一致した。その後罪を認めた男は懲役8年の実刑判決を受け、既に社会復帰している。


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