イット! (ニュース)
大手電力10社と都市ガス大手4社が6月分の料金を発表した。補助金が半分に減る中、5月分と比べ全会社が値上がりした。電気代の値上げは標準的な家庭で東京電力の場合、月額8137円から8538円に。7月からは国の負担軽減策がなくなるため、標準的な家庭で1年間で3万円の負担増になるという。東京・板橋区在住で一人暮らしの鈴木ミヨ子さん(70)を取材。年金と生活保護で生活しているという女性はエアコンを極力使わず掃除機を週1回、シャワーを1日置きにするなど節約を続けてきたという。冷蔵庫の中はほとんど空っぽ。食費節約のため自家製の「ぬか漬け」を作っていた。6月分のガス代も標準的な家庭で東京ガスの場合、月額5671円から5856円に。7月分からは補助金廃止でさらなる値上げも予想される。押上温泉大黒湯では補助金の廃止は死活問題だという。この銭湯では以前はひと月あたり約70万円だったガス代が、去年1月には172万円超になった。補助金でなんとか営業を続けてこられたという。光熱費が上がっても銭湯は東京都が入浴料の上限を決めているため値上げできない。7月分の電気・ガス料金は来月下旬に発表されるが、補助金が廃止されれば大幅な値上がりも避けられないとみられる。