ニュースウオッチ9 (ニュース)
西山朋佳女流四冠がプロ入りを表明。西山さんは女流タイトル戦の最高峰「白玲戦」で通算5期目のタイトル防衛を達成し、女性初のプロ棋士となる権利を獲得した。届け出が受理されれば、来年4月1日付で史上初の女性プロ棋士が誕生する。西山さんを憧れの存在とする中学2年生の江山弓槻さんは、強くなりたいという思いが強くなったと語った。また、西山さんの師匠・伊藤博文七段は感無量だと述べ、面倒見が良かったと喜びを語った。
西山さんの得意戦法は「振り飛車」で、「剛腕」の異名も持つ。女流棋戦8大タイトルのうち4つを保持するトップ棋士で、会見では女性初のプロ棋士となることへの思いを語った。これまで女性プロ棋士が誕生しなかった理由について、日本将棋連盟は将棋人口の男女比が背景にあると説明。女流棋士制度は1974年に誕生したが、競技人口の多くを男性が占めている。また、プロ棋士になるためのルートは3つあるが、いずれも厳しい条件をクリアする必要がある。1つ目は奨励会に入会し、原則26歳までに四段に昇段するルート。ただし、四段への昇段者は原則半年に2人で、年齢制限までに昇段できなければ退会となる。西山さんも好成績を残したものの、あと一歩届かなかった。2つ目はプロ編入試験。プロ棋士との対局で5戦中3勝すれば合格となるが、西山さんは2勝にとどまり、プロ入りは果たせなかった。そして3つ目が、去年新たに設けられた制度で、女流タイトル戦「白玲」を通算5期獲得するというもの。ただ、従来のルートを突破できず、プロへの道を断念してきた男性もいるため、制度の導入時から賛否の声が上がっていた。
都内にある全国大会への出場経験もある中高一貫校の将棋部では、部員26人のうち11人が女子生徒。大会などでは、女性の競技人口の少なさを感じることもあるという。女性プロ棋士の誕生に期待することについては、女性の競技人口が増えれば、面白い手も増えるのではないかと語った。一方、プロ棋士と女流棋士の両方に所属することになる西山さん。懸念されているのが対局スケジュール。女流タイトルの防衛戦に加え、プロ棋士としての対局も行うことから、日本将棋連盟は今後、対応を検討するとしている。また、女性プロ棋士の誕生をきっかけに、棋士を目指す女性が増えてほしいと期待を示している。
