サタデーウオッチ9 (スポーツニュース)
Jリーグはあすで全日程が終了し、今シーズンで現役を引退する選手もいる。先月、日本サッカー界の鉄人がピッチに別れを告げた。Jリーグ現役最年長、アスルクラロ沼津・伊東輝悦、50歳。語り草となっているのがマイアミの奇跡(1996年・アトランタ五輪・ブラジル戦)。当時21歳だった伊東は金メダル候補のブラジルから決勝ゴールを奪った。32年に及ぶ現役生活。その原動力はサッカーを楽しむ。伊東の思いに迫る。所属するJ3、アスルクラロ沼津の最終戦を終えた伊東。お気に入りのチーム共通の服装でインタビューに応じた。伊東は18歳で清水エスパルスに入団。小柄ながら豊富な運動量を誇り、23歳のときW杯フランス大会に臨む日本代表に選ばれた。どんなときも今できるベストを尽くそう。そう開き直ってプレーを楽しみJ1通算517試合に出場。そして42歳のときアスルクラロ沼津に移籍。そのころから考え方が変わってきた。みずからが試合に出る機会は減ったが、若手に経験を伝え、その活躍を目にするのが楽しみになった。