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静岡県はリニア中央新幹線の着工を認めておらず、川勝前知事はトンネル工事現場周辺の地質などを調べるボーリング調査についても中止を求めてきた。一方、ことし5月に就任した鈴木知事は“調査なくして前には進めない”などとして、調査には前向きな考えを示してきた。こうした中、静岡県はきょう、水資源への影響を懸念する大井川流域の自治体の承諾が得られたなどとして、ボーリング調査については了解することを決め、JR東海に文書で伝えた。ボーリング調査は今月6日の時点で、静岡県と山梨県の県境から山梨県側に316メートルの地点まで進んでいて、鈴木知事は来月、山梨県側の調査現場の視察を行う予定。静岡県がボーリング調査を了解したことについて、JR東海は、「リスク管理を適切に行いながら、山梨県と静岡県の県境を越えて、静岡県内のボーリング調査を実施していく」というコメントを発表した。