“メルカトル図法は使わない?” 国連総会 決議案採択

2026年9月8日放送 4:22 - 4:29 NHK総合
国際報道 辻’s ANGLE

地図を巡るニュース。 国連総会である決議案が採択された。メルカトル図法を使わずに他の図法を使うことを推奨する。メルカトル図法は赤道から離れるほどゆがみが大きい。北に位置するアメリカ、ロシアなどは大きく見える。アフリカなどは小さく見える。イコール・アースという図法を使うという。面積が正確に表示される。グリーンランドはアフリカ大陸の14分の1しかない。メルカトル図法はなぜ長く使われてきたのか。航海するのに優秀な地図だったという。ジェラルドゥス・メルカトルが450年前に考案。アフリカ諸国は実際の面積を反映した地図を使うべきと主張。面積の問題ではなく、グローバルサウスに対する誤った優越感の問題でもあるという。アフリカ諸国はゆがんだ地図を使うことは世界に対する誤った認知に繋がると主張。トーゴのデュセ外相は公平な認知、正確な地理の知識への機会、人々の尊厳や歴史的記憶の問題だという。地図上で大きく描かれれば人々の認知の上でその国の存在は大きくなり、小さく描かれれば、実態よりも過小評価されるという。航海のために作られた地図が、世界のイメージにつながってしまっているという。アフリカの民間団体の代表は、メルカトル図法は偽情報キャンペーンだという。164か国が賛成し、反対は1、棄権は6だった。決議案は採択された。共同提案したフランスのバロ外相は地図を変えたところで世界がかわるわけではない、しかし歪んだ地図を正こと自体が真実を語る行為だという。反対したのはアメリカ。アメリカの代表は国連が信頼を失いつつある原因でもあるり、アフリカの主張を受け入れることで植民地主義や欧米に対する責任が賠償問題に発展しかねないとのこと。さらに各国の主権を侵害しているという考えもある。アフリカが求めているのは単に地図上の面積を大きくしているのではなく、誰の視点で世界を見るのか、そのことを問うている。


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