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法務省の検討会は危険運転致死傷罪について、スピードの出し過ぎや飲酒運転に数値基準を設けることなどを盛り込んだ報告書の素案をまとめた。清永聡解説委員が「危険な運転で死亡事故などを起こした場合、危険運転致死傷罪に問われることがある。ただ今の法律は、例えばスピードの場合、制御が困難な速度などとされているが、時速何キロ以上とは書いてない。これが分かりにくいという意見もあって、実際に裁判で争点になることもある。このため、法務省は専門家などの検討会で基準などについて議論をしてきた。速度の場合は、道路ごとの最高速度の2倍とか1.5倍などで危険運転の数値基準を作る意見が出ている。飲酒も体内アルコール濃度の検査で数値基準を設ける意見が記された。運転中はスマホ以外にカーナビや渋滞情報などほかのものを見ることもあるし、悪質なながら運転を立証するのはなかなか難しそう。結局、慎重な検討が必要だという意見になった。大事なのはうっかりなどの過失と危険な運転をどう区別して悲惨な事故を防ぐことにつながる仕組みを実現するかということだと思う。検討会は今後法務省に最終報告を提出する方針で、さらに議論が進められる」とスタジオで述べた。