“各国は気候変動対策とる義務”

2025年7月24日放送 10:05 - 10:08 NHK総合
キャッチ!世界のトップニュース (ニュース)

国際司法裁判所は気候変動対策について勧告的な意見を出した。海面上昇の危機に直面している南太平洋の島国バヌアツでは住民の生活が脅かされている。国際司法裁判所は国際法のもとで各国が温室効果ガスの排出削減など気候変動対策をとる義務を負うとする勧告的な意見が出された。基本的人権を守るためにもすべての国が環境を保護するために協力する義務があるなどとしている。バヌアツでの研究発表がきっかけだ。気候変動が原因で、バヌアツの国としての存続が脅かされている。国際司法裁判所は気候変動で被害を受けている国々には賠償を求める権利があるとしている。バヌアツでは海面の上昇が続く。土壌の塩分が増え、海岸線が侵食され、気候変動によって住民の土台が脅かされている。しかし、南太平洋の島国は、人間の行動によって生じた気候変動には関与していない。産業革命がはじまって以降、アメリカ、中国、ロシア、インド、ドイツが、最も多く温室効果ガスを輩出してきた。バヌアツの学生たちの運動が、国際司法裁判所の意見を引き出した。国際司法裁判所が明確に指摘したのは、各国には気候変動に対して、効果的な対策をとり、温室効果ガスを減らす義務があるということだ。国際司法裁判所の岩澤雄司所長は各国が温室効果ガスの排出量の削減など気候変動対策をとる必要性を指摘する。国際司法裁判所の勧告に法的拘束力はないが大きな波及効果はある。イギリスの気候法の専門家は、今回の勧告は国際法に基づく義務を明確にしたという。太平洋の島国の人々にとって画期的な日となった。レゲンバヌ気候変動相は、被害をうけた人々は自分たちの権利を主張できることを知った。被害を受けた国に賠償を求める権利があるかどうかは個別の司法判断が必要となる。


キーワード
国際司法裁判所第2ドイツテレビドイツバヌアツイギリスラルフ・レゲンバヌ岩澤雄司

TVでた蔵 関連記事…

北海道史上2位の高温39.0℃ 温暖化めぐり“賠償責… (サンデーモーニング 2025/7/27 8:00

23日 国際司法裁判所 気候変動対策で勧告的な意見 (NHKニュース おはよう日本 2025/7/26 6:30

ICJ 気候変動対策で勧告的意見 (ニュース 2025/7/24 13:00

気候変動 各国に対応義務 (昼サテ 2025/7/24 11:13

“気候変動対策は義務” 勧告的意見のポイントは (キャッチ!世界のトップニュース 2025/7/24 10:05

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.