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昨日の衆・農林水産委員会で、「備蓄見2000円というのは適正価格なのか」と追及された小泉農水大臣は「2000円は生産者にとっての適正ではない。しかし、今回古い備蓄米を卸す価格としては適正」などと回答した。店頭に並ぶ2000円台の備蓄米は、2022年産の古古米で、今週月曜日にスタートした随意契約は申込みが殺到し、1日余で一時休止した。約70社から申請があり、上限の20万トンに到達する見込みだという。生活用品大手のアイリスオーヤマでは、今日から公式通販サイトで予約がスタートする。また、店頭価格5キロ1800円程度になる2021年産の古古古米は、明日から開始する新たな随意契約で10万トン放出される予定だという。対象は、町の米店や中小スーパーにまで拡大し、別枠で受け付けるという。ただ、2021年産の米は、見た目や香りに違いが出る可能性があるという。また、スピード重視により、店頭に並ぶ米は白米でない可能性もあるという。持ち込んだ玄米を精米してくれる店がある他、コイン精米機などでも精米ができ、東京・神奈川に16か所設置している。流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員は「備蓄米の流通で、数が足りているという感覚が消費者や取引する業者の間に広がってくると、異常高騰みたいになってる米の取引価格そのものの業者間の価格も落ち着いてくる可能性がある」などと話した。