首都圏ネットワーク (ニュース)
タワーマンションが計画されているのは東京・板橋区の高島平団地。60棟あまりの団地が立ち並び地区内には1万8000人が暮らしている。区とUR都市機構が計画しているタワーマンションの高さは最大110メートルで現在の共同住宅の倍以上になる。現在の老朽化した団地を取り壊し、住民はタワーマンションに移り住んでもらう計画。自治会長の宮坂幸正さんは住民3500人の署名を提出するため区役所を訪れた。1972年に入居が始まった高島平団地は施設の老朽化に加えて住民の高齢化も課題になっている。高齢化立は区の平均より約20%高い42%で、板橋区はタワーマンションの建設によって子育て世帯など若い世代を呼び込みたいとしている。宮坂さん達は建て替えの必要性は理解しているが生活環境の悪化を懸念しており、最も心配してるのが団地の住民の安全。現在は団地内の生活道路は緑地帯によって幹線道路とは接続していないが、今回の計画ではタワーマンションや中に入る商業施設を利用しやすくするため幹線道路と生活道路を接続する内容になっている。板橋区は、住民から反対の声が上がっていることについては受け止めるとしたうえで、計画案を21日にも審議会に示し意見を聴くことにしている。