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西田議員が言っていた「連合国アメリカが正しいという間違った歴史観で歴史が塗り替えられた」という印象を受けるような展示があったのか。ひめゆり平和資料館の館長は「一方的にどちらが正しい・悪いという展示はこの資料館にはない」と思うと反発している。西田議員はきのう「近所の洞窟のようなところに入り展示を見た記憶がある」とした上で定かではないとしている。資料館の担当者は「資料館の近くに洞窟はない」「当時の洞窟を再現した模型はあり敷地内に模型のモデルとなった洞窟はあるが中に入れないし西田議員が言うような展示もない」と否定している。昨日の取材に対して西田議員は「そういう印象をもった」「皆さんはそう思わないかも」などと発言している。西田議員はひめゆりの塔を訪問した時期について10数年前と言ったり、20年以上前と言ったり曖昧な記憶に基づいて発言がぶれている。今回の発言について資料館の館長は「沖縄の平和教育がめちゃくちゃだと言われた」「大きな損失」「確認せずに発言したことは悔しい」と憤りをあらわにしている。沖縄戦後史の専門家の沖縄国際大学の秋山道宏准教授は「米軍も旧日本軍も住民にとって生活を脅かす存在。どちらかの軍を称賛することはない。証言の蓄積を軽視しているだけでなくて事実に基づかずに歴史の認識を批判している。その点で問題がある。沖縄戦や証言の蓄積の重要性を認識しないといけないと政治家のスタンスも問われるのでは」と指摘している。
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