国際報道 辻’s Angle
好調が続くエヌビディア、こうしたAI関連企業がアメリカの好調を牽引している。勢いが故にAIバブルが起きているのではないかとの懸念の声も出ている。調査会社ガートナーは2025年世界規模のAIへの投資額を1兆5000億ドル(230兆円超)にのぼるとの推計を出し、これは日本の国家予算の2倍にあたる。こうした投資はAIに欠かせないデータセンターなどの整備によるもので、「巨額投資」「投資に収益が追いつかない構造」「AI関連名側株価急上昇」などがバブルの兆候なのではとの見方が出ている。今月バンク・オブ・アメリカが発表したファンド・マネージャー対象の調査報告書に注目が集まっている。企業が投資をしすぎていると回答したファンドマネージャーの割合は20年間で初めて過半数を上回り、AI企業の株はバブルかとの質問にはYESの割合が増加、NOと答えた人の割合は減少、AIバブルはテールリスクとした人の割合は伸びているということ。AIバブルが弾けると起こる事態について辻さんは「AI関連企業はアメリカ経済を引っ張っているので崩れるとなると非常に大きな出来事、 日本にも影響が直撃する可能性は十分にある」などとし「今の予測では投資自体はさらに伸びていく状況になっている」とした。AIバブルが起きているかの判断材料の1つとして注目されていたのがきょうのエヌビディアの決算だった。半導体開発で世界をリードしAI開発をけん引しているといっても過言でなく、先月は時価総額が世界初の5兆ドル超となり、決算では売り上げ最終的な利益は過去最高だった。ジェンスン・フアンCEOは「AIバブルをめぐって議論がなされているが私達の視点からは全く異なるものが見えている」とした。
