東京消防庁によると、転倒による怪我での救急搬送は毎月7000人以上。寒くなり始める10月以降から増え始め、12月には約1万人まで増加する。寒くなると筋力や神経の伝導速度が低下するため転びやすくなる。屋内で転んで骨折し14針縫うけがをした人もいた。転倒事故の5割以上が家の中。カーペットや新聞紙やチラシ、電源コードなどちょっとしたものが転倒の原因になる。全国で去年、転倒・転落などで死亡した人は1万1935人で、交通事故の死亡者数は3倍以上。転倒による労災が増加し、2024年には3万6000人を超えた。2023年の休業見込日数の平均は48.5日。年齢が高い労働者が増加し、とくに中高年齢の女性労働者が増えている。中高年齢の女性比率が多い業種の小売業や社会福祉施設で転倒が多発している。
