戦後80年特別番組 なぜ君は戦争に? (原爆開発に関わった医師)
ロサンゼルス「リトルトーキョー」。アメリカ最大の日本人街。100年以上前から多くの日系人が様々な店を営み賑わった。しかし、日本との戦争が始まると町は一変する。リトルトーキョーほど近くに”Jフラット”と呼ばれた地区があった。教会を訪ねる。壁に何枚もの写真。写っていたのは日本人と思しき人たち。第二次世界大戦の前後に撮影されたものだという。Jフラットはリトルトーキョーで働く日系人が多く住んだ場所だった。Jフラットで生まれ育ったという女性から話を聞くことができた。98歳になるバーバラさん。以前、両隣に日系人が住んでいたそう。この辺りに住んだのは日系人の他、黒人や移民たちだった。差別や偏見に満ちた社会の中で自然と絆が生まれたという。しかし、戦争が始まると日系人だけが別。日系人は「敵」と見なされ、「敵性外国人法」という法律もあり、強制収容所に送られることになった。隣人たちが連れて行かれる日の朝、バーバラさんの母親は皆に朝食を用意したそう。「私は悲しくて泣いてしまいました。でも日系人たちは毅然としていました。つらかったはずなのに」と話した。