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APECアジア太平洋経済協力会議の首脳会議がペルーで開幕した。石破総理大臣は中国の習近平国家主席と初めてとなる日中首脳会談を行い、建設的で安定的な両国関係を構築していく方向性を確認した。一方、中国軍の活動の活発化などへの懸念を伝え、意見の相違がある中でも会談を重ねていくことで一致した。石破総理大臣と習近平国家主席との会談はペルーの首都リマで日本時間のけさ、30分余り行われた。会談で両首脳は戦略的互恵関係を包括的に推進し、建設的かつ安定的な関係を構築していく方向性を確認した。また東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出を巡り先に両国が合意した日本産水産物の輸入再開を実行していくことを申し合わせた。一方、石破総理大臣は東シナ海情勢や中国軍の活動の活発化への懸念を伝え、両首脳は様々な意見の相違がある中でも今後も会談を重ねていくことで一致した。これに先立ち、石破総理大臣は米国のバイデン大統領と会談し、日米同盟のさらなる強化などを確認した。一連の会談のあと、石破総理大臣は「首脳同士の会談をする重要性を改めて強く認識した」と述べていて、国際情勢が不透明感を増す中、首脳外交を通じ地域の発展や課題解決の道筋を見いだしたい考え。