THEアリマミー賞 THEアリマミー賞
1988年。立川志らくはアルバイトすら禁止され、飢えと寒さに苦しんでいた。そんな中、談志の知り合いに連れて行かれた競馬場でオグリキャップと出会う。1987年、地方競馬の笠松でデビューしたオグリキャップは12戦10勝という圧倒的な強さを見せ、翌年には中央競馬に移籍。その年の有馬記念まで勝利し、空前の競馬ブームを巻き起こした。志らくのヒーローだったオグリキャップ。数少ない楽しみの1つになったが、貧乏だった志らくには常に1番人気のオグリキャップは買えない馬だった。そんなオグリキャップの栄光にも翳りが。オグリキャップの引退レースとなった1990年の有馬記念。その時志らくはパドックでオグリキャップを見て、まだ光り輝いていると感じ、生まれて始めてオグリキャップの単勝を10000円分購入したという。オグリキャップは勝利。オグリキャップが伝説となった瞬間だった。志らくが向かったのは立ち食いそば。そこで念願の肉そばを食し、オグリキャップのおかげでこんなに美味いそばを食べたことがない、と感じ通うようになったという。あれから35年。今でも肉そばを食べるという。
