歴史探偵 (歴史探偵)
金沢市にある尾山神社には前田利家が祀られている。利家は槍の名手で、約6m近い長槍を操ったのだとか。45歳の時、ニ十万石を与えられた。主君だった織田信長が本能寺の変で討たれ、のちに羽柴秀吉と柴田勝家が激突。前田家を研究する大西泰正氏は利家が柴田勝家側につきながら実は秀吉と内通していたという説を否定し、柴田の勝利のために尽力したと主張する。そんな利家は戦場にそろばんを携帯し、兵糧や兵站などを自ら計算していたといい、秀吉も一目置いていたという。秀吉は自らの領地で検地を実施し、土地の面積や収穫量を調べていた。利家も能登で検地を行い、正しく石高を測っていた。秀吉から実力を見込まれた利家は羽柴方につき、賤ヶ岳の戦いの後、八十万石の大名に上り詰めた。