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トランプ大統領は15日、戦時中に敵国の出身者などを裁判所の手続きなしに拘束追放できるとする敵性外国人法を、ベネズエラ出身のギャング組織のメンバーに適用すると発表した。これに対し首都ワシントンの連邦裁判所は15日、法律が適用できる条件を満たしていない可能性があるとして、急きょ法律に基づく移民の追放を一時的に差し止める決定を出し、追放する移民を乗せている飛行機があれば直ちに戻るよう命令したとアメリカのメディアは伝えている。こうした中、ルビオ国務長官は16日、声明でギャング組織のメンバー数百人を追放し第三国の中米エルサルバドルが受け入れと収監に協力したと発表した。エルサルバドルのブケレ大統領はSNSで、ギャング組織のメンバー238人が到着したと明らかにしたほかアメリカの連邦裁判所が飛行機を戻すよう命じたことについては手遅れだと投稿した。第2次世界大戦で日本などからの移民を一斉に拘束するのに使われた敵性外国人法の適用はアメリカ国内で物議を醸していて、その是非を巡りトランプ政権と裁判所の対立が激しくなりそう。