NNN ストレイトニュース (ニュース)
今週、西日本では異例の早さで梅雨明けとなる中、暖かく湿った空気によって降る強い雨も各地で相次いだ。特に警戒すべきは発達した雨雲が同じ場所で雨を降らせ続ける線状降水帯。予測の切り札の1つが気象庁の観測船、凌風丸・啓風丸。海の上で雨雲のもとを直接観測するという。さらに高度3万メートルまで小型の気球を飛ばし、上空の風向きなどを分析する。こうしたデータを活用し、気象庁は一昨年から線状降水帯の半日前予測を開始したが、去年の的中率は1割にとどまっている。また、大雨の少ない東北などでも線状降水帯が発生していることを受け、日本海まで観測エリアを広げる。さらに来月からは飛行機から観測機器を落として水蒸気量を測る取り組みも予定している。気象業務は今月で150周年を迎える。