「肥前吉田焼」 ”産地の再生を”

2025年1月9日放送 13:28 - 13:35 NHK総合
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佐賀・嬉野市の山合いでおよそ400年の歴史がある肥前吉田焼。自由な発想から、さまざまな形や模様の作品が生み出されてきた。しかし、職人の平均年齢は60歳と、徐々に高齢化が進みかつて25軒ほどあった窯元は、今では10軒を下回っている。窯元の代表を務める辻諭さんは肥前吉田焼の現状に危機感を抱き、産地再生に動き始めた。参考にしたのがフィンランド。東京オリンピックパラリンピックでのホストタウン登録をきっかけに、交流を深めてきた。視察したのは、自然豊かで住民の半分ほどがアーティストやデザイナーのフィスカルス村。かつては廃村の危機を経験したが、今では多くの芸術家が暮らすアートの村として知られている。村では、水力発電で電力を賄いながら、環境に配慮したものづくりが行われていた。視察後、まず取り組んだのが、サステナブル、持続可能なものづくり。フィスカルス村の取り組みをヒントに、環境に配慮した焼きものづくりに意識を向けた。環境負荷の低い素材と独自の配合方法で新たな土を開発した。これまでは2回以上窯に入れて焼き上げていたが、新しい土は窯に入れるのは1回だけ。それにより、二酸化炭素の排出量を40%以上削減できるようになった。割れたり、気泡が入ったりする規格外品も10%から1%未満に抑えることに成功した。強度も上がり、ほかの磁器と比べると1.5倍の硬さに。肥前吉田焼としての自由な特徴はそのままに品質の向上が図れた。もう一つ、フィンランドから参考にしたのが、クリエーターを育む環境作り。積極的に海外からのクリエーターも受け入れている。今後も海外との交流を深め、日本と世界のかけ橋になるような産地を目指している。


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