モーサテ プロの眼
丹治倫敦の解説。日銀は24日の金融政策決定会合で政策金利0.5%に引き上げた。ここで確認しなければいけないのは今市場がどれくらいの利上げを織り込んでいるかということ。市場の折込の数字を見ただけでは分布というのは分からないのであくまで断片的な情報に過ぎないということは注意が必要。年に2回くらいのペースでの利上げを伺いつつもそれに対して市場がまだ確信を持てていない状況ではないか。国内の要因はインフレの持続性に対する疑問があるのではないか。足元為替については円安基調だが円高に転じた場合などにはインフレが下振れてしまうというリスクもある。インフレの持続性というところに対し市場がより確信を持っていくということが必要になる。実際の消費者物価のところで基調的なインフレにあたる部分がちゃんと加速してくるというところも重要になってくる。個人的なところで言うと年後半以降にインフレが下振れていくリスクはそれなりにあると思っているので今日銀が当面の目標にしていると思われる1%前後まで利上げをしていけるかどうかに関しては若干懐疑的に見ているなどと日本「利上げ期待」の注意点について解説をした。
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