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最大震度7を観測した能登半島地震。石川県能登町では18人が犠牲になった。道路は変形し倒壊した家屋はそのままに。今も、地震の爪痕が色濃く残っている。能登の復興を願って今日から開催されるあばれ祭りの大屋根広場。工事が一時中断するも祭りの開催直前に完成した。キリコと呼ばれる灯籠を担ぐ祭りは夏から秋ごろにかけて能登の各地で行われる。その先陣を切ったのが悪疫退散などを願い江戸時代から続く奇祭“あばれ祭”。しかし、開催までにはさまざまな困難があった。キリコの木材を扱う製材所が被災。倉庫が全壊し、加工する機械も壊れ開催を断念することも考えた。そんな中、立ち上がったのは町の住民たち。復旧に必要な資金をクラウドファンディングで募った。一方、担ぎ手不足などの理由から参加を断念する町内会もあった。また、観光客の受け入れができないため今回は復興祈願の祭りとなった。裏方として支える森進之助さん。9年前、この町の豊かな自然に引かれ金沢から一家6人で移住した。震災で家が倒壊。森さんは下敷きになり骨盤骨折の大けがを負った。その時、次男を亡くした。夜になると大屋根広場の前には高さ7mほどのキリコが集結。火の粉が降りそそぐ巨大な松明の下をキリコが乱舞した。