TBS NEWS (ニュース)
歴代の黒ひげが並んだ東京おもちゃショー2025は国内外210社が約3万5000点出品している。おなじみの黒ひげは飛んだら勝ちにルールが変わった。国内のおもちゃ市場は少子化にも関わらず拡大が続いている。なぜおもちゃ市場は成長し続けているのか。キーワードは「キダルト」と「インバウンド」。世界で爆発的にヒットした育成ゲームも懐かしい機能が再び。キダルトとはキッズとアダルトを組み合わせた造語で、子ども心を持つ大人を示す。バンダイのたまごっち企画・開発担当者は、たまごっち自体海外市場のシェアも非常に大きいが、日本国内でも海外の方に購入いただくシェアの大きさは年々伸びていると思うと語った。メーカ各社はキダルト層向けの商品開発に力を入れている。バックトゥ3に出てくるタイムトレインが精巧に再現されている。値段は59400円(税込)でテーマも価格も大人をターゲットにしたもの。去年発売された大人向けのリカちゃんは全体の売上を前の年と比べて6倍に押し上げた。タカラトミーの担当者は、通常のリカちゃんと違うのが関節の多さっていうので洋服を着せてポージングをとらせて写真を撮る、そしてSNSにあげるリカ活が流行っていると説明していた。日本のおもちゃ市場に積極的に参入しているのが中国。東京おもちゃショー2025に出店している海外企業は92社で、うち74社が中国企業。今年初出店の中国企業の担当者は、日本市場には前から参入したいと思っていたと話す。日本玩具協会の佐藤明宏常任理事は、AI技術を玩具業界としてどう生かすかというのはテーマとしてこれからもっと活発になっていくと思う、と話していた。