所さんの目がテン! 所さんの目がテン!
2024年11月に茅葺きをふいていくことに。母屋の屋根のこだわりに隈研吾は自然に風でまかれたようなカーブを出すために、放射状に伸びた屋根の骨組みの垂木を下で支える軒桁に秘密があるという。軒桁の高さをカーブにあわせて変え、垂木もカーブにあった曲線に並ぶ。そして垂木と垂木の間に家中をという茅を支える横材も。四角い家の家中は長く真っ直ぐな竹や木材を垂木に取り付けるが、里の母屋は不規則な円形のためにそれぞれの幅に合わせビスで止めた。現場には大内宿からの茅葺き職人たちが。最初に行うのは下地づくり。最初の作業は丸太と屋中を縄で結ぶ作業。垂木に固定した屋中が茅の重さでずれないよう縄で縛るというもの。1本13か所の垂木が28本。364か所縛る必要がある。藁をよった縄で縛るが、特殊な縛り方があり、小椋さんは箱結びを披露したが垂木と屋中を締め上げるように固定し、最後に縄を結ぶが、つぼ結びをする。強度が高くとけにくい、見栄えも美しいのが特徴。三浦もつぼ結びに挑戦した。その結び方を習得しなければ、戦力にはならない。練習すること1時間でコツを掴み、作業に加わることに。茅葺き屋根の下地は家の内側からも見える部分であり、きつく締めるだけでなく、縄をキレイに揃えるのも重要。1日半かけて364か所を縛った。
次に行うのは竹を使って茅葺きの土台部分をつくる。同じ太さの竹を選んで、垂木と垂木の間に並べていく。これを垂木竹という。次に隙間から茅が落ちないようにえつりと呼ばれるわった竹をのせてこれらを全部縄で縛って固定。母屋の屋根に必要な垂木竹の本数は140本。さらに横にえつりを何本も並べる。スタッフが計算したところ縛る箇所は4300箇所。まずは垂木竹の固定からスタート。横向きの丸太につぼ結びで縛っていくが大事なのは緩まないようにすることが大事。コツは竹をおさえてしならせることで作業は着々と進み、2日で縛り終えた。