モーサテ きょうのマーケット
両備システムズの鈴木恭輔さんのドル円予想レンジは153.20円~154.30円。鈴木さんは「ドイツには債務ブレーキがあり、財政赤字の上限を対GDP比率0.35%に制限し、緩和が為替相場に影響を与えるというものです。この緩和の可否が、アメリカのトランプ次期大統領のヨーロッパに対する政策、特に関税やウクライナ問題への新たな政策への対応力に大きな影響を与えるため、為替相場に影響を与えます。アメリカ次期大統領が決定した日、ドイツの連立政権が事実上崩壊しました。ドイツのショルツ首相は、自身の信任投票を1月に実施の意向を示しており、不信任なら3月に連邦議会選挙の見通しですが、これは流動的となってます。現在の世論調査では最大野党・CDUとCSUの政権奪還が確実視される一方で、過半数の議席確保には連立政権不可避の見方が強いです。連立政権樹立の場合、ウクライナ、防衛、関税対策、経済の構造的変革など差し迫った幅広い問題に同意し大規模な財政出動の必要がありますが、債務ブレーキが緩和されない限り、実現することは困難です。債務ブレーキが緩和できなければ、ユーロ安につながる可能性が出ていて、すでに織り込まれ始めています」などと話した。