モーサテ きょうのマーケット
ふくおかフィナンシャルグループ・佐々木融さんがスタジオで解説。佐々木さんのドル/円予想レンジは152.00円~154.00円。佐々木さんは「ドル円相場はこの2か月半ぐらいで140円から150円までかなり上昇し、その後上値が重くなり始めているため、短期的には下落余地が出てくるのでは」などと述べた。注目ポイントは「米国PCE(個人消費支出)物価コア」。佐々木さんは「PCEコアは9月↑2.7%、10月(予想)↑2.8%(前年比)。インフレ圧力がやや強まっていることを示唆することが予想されている。これがコンセンサス予想なので、予想通りとなると長期的に重要になってくる。米国FRB(連邦準備制度理事会)利下げ開始月前後のPCE物価コアの推移。過去4回に比べ今回はインフレ圧力が高いまま利下げが開始されている。インフレ圧力がなかなか下がらない。トランプ政権で関税引き上げ、移民抑制も行われるため、インフレ圧力にさらに上昇圧力がかかりやすくなる。ベッセント次期財務長官が財政規律を重視するとの期待から金利が低下しているが、トランプ次期大統領の関税引き上げになるとインフレ圧力が高まり、金利が上がりやすくなるのでは。ドル円相場は、来年に向けたFRBの利下げ期待に左右されている。9月末に相当利下げを織り込んでいたが後退してドル円が上昇。まだ市場は来年末まで75ベーシスの利下げを織り込んでいる。このままインフレ圧力が鈍化しないということになって利下げできないとなると利下げ期待後退にともないドル円が上昇する流れが続きやすい」などと述べた。