モーサテ 日経朝特急+
きょうのテーマは「それでも市場は企業を選ぶ、ダイキンの戦略に見る成長のヒント」。一例として、トヨタとマツダの株価の推移で自動車業界を見ていくと昨年9月の大統領選挙でトランプさんが有利だと報じられた直後からトヨタ有利に格差が現れて11月の選挙の結果でトランプさんの勝利が確定するとその格差が拡大した。トヨタとマツダの差はアメリカで販売する車体のアメリカ内での生産量の差と見れる。トヨタは47%に対してマツダは21%しか生産していない。今週にはホンダfがアメリカ現地で9割生産するとして輸出からの転換を発表しているようにマーケットが答えを出して企業がそれに応じる動きも出てきている。そして今回のテーマダイキン工業はトランプ関税の影響下で日経平均が音を下げる中でも値を下げていない。その理由として考えられるのはダイキン工業が持つ復元力だとみている。ダイキン工業は21世紀に入って3回しか売り上げを減らしていない。リーマンショック、東日本大震災、コロナもあったが株価は一旦凹むことはあったが長期的にはほぼ一方的に上昇してきた。そんなダイキン工業の戦略は(1)地産地消として米国メーカーや販売網企業の買収 (2)成長市場の開拓としてアフリカへの輸出を検討 (3)「チョークポイント」の排除としてレアアースを使わないモーター開発。このようにダイキンが先手を打てているのは手掛けているのがエアコンということもあって生活必需品であることから昔から供給網にこだわる社風で危機管理が出来ていたことが活きていると考えられる。世界が分断されているいま日本企業も供給網を強くすることが重要と考えるが今のところは対応が遅れている。