サンデーモーニング (ニュース)
日本周辺で今月、6日間で4つも発生した台風。月曜日、岩手県では台風5号による大雨で川が増水。久慈市では24時間雨量が368.5ミリと観測史上最大となり平年の8月1か月分の降水量の2倍を超えた。また今回台風が東北の太平洋側に上陸したのは統計開始以来、3例目。そもそも今回の4つの台風は同じようなところで発生。そこにはモンスーンジャイアと呼ばれる渦ができていた。モンスーンジャイアとは南の海上で発生している大きな渦の循環のこと。南西からの季節風と太平洋高気圧を回る風が巨大な大気の渦を生み出している。モンスーンジャイアといえば8年前、東北や北海道を襲った台風10号。この台風を生み出したのもモンスーンジャイアだった。このとき各地で川が氾濫し、岩手県の山あいのグループホームでは入所者9人が死亡このほか17人が犠牲になった。8年前には8月に7つ発生していた台風。やはりモンスーンジャイアが南の海上にできていた。モンスーンジャイアについて東京大学未来ビジョン研究センター・江守正多教授は「モンスーンジャイアでは上昇気流が起きて台風の種が発生しやすい」とコメント。さらに台風の勢力について地球温暖化が及ぼす影響を指摘。今後、地球環境の変化によりこれまでの想定を超える台風が私たちを襲う可能性がある。