なぜ伊勢に“宇治”がある?

2024年5月27日放送 6:12 - 6:16 NHK総合
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NEWS WEBから「伊勢に宇治があるのなんでなん?」を紹介。宇治と聞いてイメージする場所は京都だが、三重県伊勢市には宇治山田駅、宇治山田商業などがある。京都と何か関係があるのかを調べてみた。三重と京都は隣同士。何か関係がありそうということで、まずは伊勢市にある近鉄の宇治山田駅を訪ねてみた。すると駅だけではない。周辺のマンションや駐車場など様々な場所に宇治山田の文字があった。3月に行われた選抜高校野球に出場したのも宇治山田商業。駅の近くで話を聞いてみると、「京都よりも先にこっちが宇治という名前だった」とか「昔京都の宇治市と提携があった」とか様々な声があった。聞き込みを続けていると駅の近くで店を営む人たちから「「宇治」と「山田」があって合体したという話は聞いたことがある」という有力な情報を手に入れた。伊勢市役所の文化政策課学芸員の山本翔麻さんに話を聞いた。伊勢神宮の内宮側の鳥居前町が実は宇治という町で外宮側の鳥居前町が山田、明治時代以降にその2つの地名を取って宇治山田という地名が誕生したと話してくれた。山本さんによると市町村制に基づき明治22年、宇治と山田が一緒になって宇治山田の町がまず誕生する。そしてその後、市になり、宇治山田駅が開業。昭和30年に合併に至って今の伊勢市になったということ。そもそも宇治という地名は京都の宇治と関係しているのか。日本の中世史が専門で皇學館大学の岡野友彦教授に聞いた。宇治山田の宇治と京都の宇治はたまたま同じなだけで全く関係ないということ。鎌倉時代の書物にこういう記載がある“宇治郷は内郷なり”。伊勢神宮の内宮のある場所を内郷と呼び、それがなまって宇治郷になった。一方で、京都の宇治は「ウジノワキイラツコ」という皇族が関係しているということで京都と伊勢の宇治は別の由来だったということも分かった。


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