サンデーモーニング (ニュース)
小泉農水大臣は、江藤大臣の時代に放出された備蓄米の流通を早めるよう求めている。それに対し卸売業者は「そう簡単にはいかない」という。食協の武信和也社長は、「おいしい米を作り上げるのが卸の使命」などと話した。店頭に並びだした随意契約の備蓄米は古い玄米を精米しただけのもので、通常の銘柄米と比べ味が落ちることは否定できない。食協ではまず備蓄米を試食して味を吟味し、古い米でも違和感なく食べられるよう銘柄米とブレンドして出荷するという手間をかけている。こうしたブレンド米の店頭価格は、5kgで3500円ほどになっている。小泉大臣はブレンド米も値段を下げてほしいと言っているが、銘柄米の価格が高騰している以上価格を下げるのは難しいという。こうした中、大手スーパーが独自にアメリカから輸入した米の販売も始まった。小泉大臣はこのままコメの高騰が続き備蓄米が底をつけば、政府としても輸入を辞さない構え。