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東京都が検討している都営地下鉄大江戸線延伸が動き出さない。練馬区・前川燿男区長が「いま正念場にさしかかっている」と危機感を露わにしたのは2000年に全線で開業した都営大江戸線について。現在の終点、光が丘駅から新たに土支田、大泉町、大泉学園町の3駅を新設し延伸する計画が進められている。新設される駅の地域は1キロ圏内に最寄りの駅がない鉄道空白地域。光が丘−大泉学園町間の鉄道が計画されたのは40年前。2年前には都庁内にプロジェクトチームが発足したが、現在も着工には至っていない。去年11月には豊洲市場などの観光地を抱える東京メトロ有楽町線の豊洲−住吉間やリニア中央新幹線の開業を見据えた南北線の白金高輪−品川間の延伸が着手されている。一方大江戸線では採算性が悪化していて、原因は近年の建設費や人件費の高騰。2016年に想定していた事業費は約900億円、現在は約1500億円。練馬区では延伸の為の基金を作っていて来年度までに110億円を積み立てる方針。