FNSドキュメンタリー大賞 (FNSドキュメンタリー大賞)
帰還困難区域の福島県浪江町大堀地区で窯元を営んでいた陶さん。自宅と工房の解体が完了したが、除染が終わっておらず住める状況にはないという。事故から13年。現在は郡山市で窯を再開。事故以前から窯元は減少傾向にあったという。
帰還困難区域である浪江町大堀地区で工房の再開を目指す近藤さん。この日、除染後に再度追加で除染する「フォローアップ除染」についての説明を受けた。除染が部分的に進められている以上、必ず影響は出てくるという。近藤さんは「国の動きは遅い」「全面を除染してほしい」など要望する一方、町長は「町全体で復興していく」「窯元の以前の環境を取り戻すのが一番」などと話し、地区の全面除染には消極的な姿勢。政府は2020年代までに希望する全住民の帰還を目指すとしており、希望者の住民の敷地など除染を進めている一方、戻らない住民の自宅や森林などは帰還困難区域として残り続ける。