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アフリカで最大の水力発電ダムがナイル川上流部のエチオピアで完成し、本格的に稼働を始めた。電力不足が深刻だったエチオピアは国内の発電量を2倍にし、経済成長に期待をかけている。一方で、ナイル川に水源を依存するダムの下流部のスーダンやエジプトでは干ばつの時期に水不足になることを懸念する声が収まらない。エチオピアの首相は「エチオピアはこの地域全体を豊かにするためにダムを建設した。近隣諸国を傷つけるなど全くない」と述べた。エジプトの農家は特に干ばつ期にナイル川下流に水が来ないのではないかと心配している。エチオピアは近隣諸国に電力を売るだけでなく、国内の需要も満たしたいとしている。ダムの貯水量は十分だが干ばつになれば、ただでさえ不穏なこの地域に新たな紛争が生まれるかもしれない。
