グッド!モーニング けさ知っておきたい!NEWS検定
日本時間のきょう午前、各国の中央銀行総裁などが集結しジャクソンホール会議が3日間開催される。アメリカ・ワイオミング州ジャクソンホールで毎年8月に開催され、金融市場に大きな影響を及ぼすため世界中が注目する会議。FRB・パウエル議長が日本時間午後1時ごろに講演を行う予定。関税引き上げによりアメリカ経済の減速が懸念されるためトランプ大統領が就任当初から要求し続ける利下げに対し前向きな姿勢を見せるかが最大の焦点。利下げすると一般銀行や企業・個人が低金利でお金を借りやすくなるため消費や投資が増える。パウエル議長は「経済はまだ安定している」として1月から5会合連続で利下げを見送り続けていて、トランプ氏は「遅すぎる男」などと批判している。アメリカの7月の雇用統計は市場予想10万人を下回り7万3千人、5月6月は合わせて約25万人下方修正されている。労働市場が急激に悪化している状況から、ジャクソンホール会議では利下げを示唆する発言をすると市場はすでに織り込み済み。一方利下げを全く示唆しない、または利下げを強く示唆した場合は為替や株式市場に大きな影響を与える可能性がある。政策金利を決めるFOMCは来月中旬。カンザスシティー連銀・シュミッド総裁は「利下げを急ぐ必要はない」と言及している。