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停戦交渉がなかなか進まない中、今回なぜイランはロシアを訪れたのか。そもそも去年1月、ロシアとイランは包括的戦略パートナーシップ協定を締結している。これはエネルギー分野の協力、経済協力の他、他国による制裁の影響緩和や、政治的および軍事的な協力関係などの強化を目的としたものだった。これによってイランとロシアは同盟関係を強化していた。その上で今回のイランのロシア訪問について、日本エネルギー経済研究所・中東研究センター・主任研究員の遠藤健太郎さんは「イランは外向的問題を決める場合、高官がロシアに行って相談をするもの。今回もアメリカ側から出た停戦案について、どのタイミングでどの条件で停戦をすればいいのかなど、相談しに行っている。イランとアメリカの和平をとりもつことは、ロシアにとってもメリットになるので、そこを訴えてプーチン氏を動かしたいが、イラン国民がどれほど期待しているかは微妙だと思う」と分析している。イラン側の動きに対してプーチン氏はどう動くのか。24日、ロシアなどが主体となりイランも正式加盟している、新興国で構成されるBRICSの外務次官級会合が、インドで開かれた。しかし発表された議長声明では、中東における最近の紛争について深い懸念を表明し、この問題に関する見解と評価を示したとされていたが、イラン情勢への明確な言及はなかった。一方、27日、アラグチ外相と会談した際にプーチン大統領は、「和平ができるだけ早く達成されるよう、イランと周辺地域のすべての人々の利益にかなう、あらゆることを行う」と述べたが、これは和平協議を仲介する用意があるということなのか。ロシアの思惑について拓殖大学客員教授の名越健郎さんは「ロシアはトランプ政権を怒らせるような軍事援助はできない。一方でイランのイスラム政権崩壊は絶対に避けたいが、ロシアはアメリカとイランの紛争で利益を得ている数少ない国。本音ではホルムズ海峡危機の長期化を望んでいる」と指摘している。
