ニュース (ニュース)
カナダ・トルドー首相の辞意表明に伴う与党・自由党の党首選挙は、中央銀行「カナダ銀行」の総裁を務めたマークカーニー氏が85%を超える支持を集めて当選した。カーニー氏は政治経験はほとんどないものの、カナダ銀行の総裁として世界的な金融危機「リーマンショック」の対応などにあたり、2013年からは外国人として初めてイギリスの中央銀行にあたるイングランド銀行の総裁を務めるなど経済に精通している。カーニー氏は演説でアメリカのトランプ大統領を繰り返し名指しして激しく非難し、報復関税などで対抗していく姿勢を強調した。カーニー氏はトルドー首相が正式に辞任したあと首相に就任し、トランプ政権の関税措置で影響を受ける企業や労働者の支援、貿易の多角化など経済や外交のかじ取りを担うことになる。