ニュースウオッチ9 (ニュース)
今回はクマの住む環境に人が入って起こった事故という指摘。山菜やタケノコが旬な時期ではあるが、事故を防ぐために、東京農業大学・山崎晃司教授は「まず立ち入り禁止の所には絶対に入らない」「鈴やクマよけのスプレーを携行する」と指摘。それでも万が一、出会ってしまったら、落ち着いて距離を取る、そして首や顔を守ることが大切。グラフ「クマ類による人身被害事件(環境省)」。昨年度は198件と過去最多。山崎教授は「人の暮らす場所とクマの生息域が近づいている」と指摘。過疎や高齢化が進み、収穫されずに残っている作物をクマが食べに来ることで、ある種の成功体験となってしまっているのではないかという。山崎教授は「“すみ分け”。クマの住む場所と人の生活する場所を分ける。クマの分布域の最前線を押し戻す努力が必要」と述べた。見えない境界、絶対入らせないというラインを決めて、クマに成功体験を与えないということが大事。そのためには地域の人たちと行政が協力していくことが欠かせない。