2024年5月21日放送 21:00 - 22:00 NHK総合

ニュースウオッチ9
▽富士山見えなくする幕を設置▽気候変動・相次ぐ水不足が

出演者
広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像の後、出演者が挨拶。

(ニュース)
ラインナップ

今日のラインナップを紹介。

気象庁 “この夏 平年より気温高い”

気象庁はきょう、沖縄と奄美地方が梅雨入りしたと見られると発表した。気象庁はきょう、この夏の長期予報を発表。全国的に気温が平年(訂正有り)より高くなる。大雨への備えと熱中症対策を進めてほしい。きょう日中、暑い一日となった。一般の人のコメント。各地で気温が上がり、所によって30度以上の真夏日に。宮崎県と大分県では、5月の観測史上最も高い気温が観測された所もある。きょう夕方、エアコンクリーニング作業を取材。夏の暑さには欠かせないエアコン。担当者は、エアコンが快適に使えることを事前に確認しておくことが大切だという。ハウスクリーニング会社・平田雅規さんは「(しばらく使わなければ、カビができて付けた瞬間ににおい始める。(依頼は)去年くらいから結構増えている」と語った。気象庁はきょう、この夏の長期予報を発表した。来月からの3か月は、暖かく湿った空気が流れ込みやすく、6月と7月は北日本で平年並みか高い、東日本、西日本、沖縄奄美では高いと見込まれ、8月は全国的に高いと予想されている。降水量は、きょう梅雨入りした沖縄、奄美や西日本では、平年並みか多くなる見込み。気象庁異常気象情報センター・田中昌太郎所長は「今の時点では、この夏は高温多雨の傾向を見込んでいる。十分な熱中症対策と大雨への備えをしてほしい」と話した。気象学が専門、三重大学・立花義裕教授は、ことしの夏について「猛暑と豪雨。両方起きやすいような極端な気象が起きる可能性が高い」と述べた。

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三重大学中央区(東京)名古屋市(愛知)宮崎市(宮崎)松山市(愛媛)気象庁気象庁異常気象情報センター渋谷区(東京)熱中症田中昌太郎那覇市(沖縄)
世界各地で干ばつ・洪水 気候変動の影響か

世界各地で見られる水不足。日々の水に事欠く地域もあれば、干からびた貯水池も。雨乞いの様子も見られた。一方で、大雨による洪水が発生。多くの死者も出ている。世界が直面している水の問題。インドネシアでは各国や国際機関が集まって、世界水フォーラムが開かれている。参加した「土木研究所」水災害リスクマネジメント国際センター長・小池俊雄さんは「気候が変化すると(水の)使い方を変えないといけない。国と国の協力、国の中でも地域間の協力が大事になってくる」と述べた。世界の異常な気候について、三重大学・立花義裕教授が、模式図、概略図で説明「偏西風が近年激しく蛇行している。蛇行が激しいほど干ばつをもたらす高気圧、豪雨をもたらす低気圧も強まる」。もう1つの要因としてあげたのは「世界的な海面水温の上昇」。日本付近の水温もかなり高くなっている。立花教授は「九州だけでなく、北日本も豪雨の心配がある。豪雨の降る場所、長さ、がこれまでの豪雨とは変わってきた」と述べた。

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梅雨への備え各地で始まる

沖縄地方と奄美地方の梅雨入りがきょう発表されたが、各地で備えが始まっている。千葉・銚子市で、土のうの作り方などを確認する訓練が行われた。災害から身を守るため、改めてハザードマップを確認したり、避難の方法について家族で話し合ったりすることも大切。気象庁は、十分な熱中症対策と大雨への備えを呼びかけた。

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気象庁銚子市(千葉)
持続可能な観光とは 富士山で模索

まるで店舗の上に富士山が載っているかのように撮影できるとSNSで話題のこちらのスポットにきょう黒い幕が設置された。外国人観光客が殺到し、周辺住民への影響が出ていたため。持続可能な観光とは。世界文化遺産の富士山で模索が続いている。山梨・富士河口湖町のコンビニは、店舗越しに富士山を撮影しようと多くの外国人観光客が訪れるようになった。しかし撮影のために交通量の多い道路を横断したり、私有地に無断で入ったりするなどの行為が後を絶たず、町は対策として幕を設置。富士河口湖町は「安全で安心な観光地として、多くの観光客を迎えるために必要な措置。理解と協力をお願いする」とコメントしている。

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富士山富士河口湖町(山梨)

日本の最高峰・富士山。万葉集の中で「国の鎮めの神」と歌われ、日本を代表する信仰の山としても知られている。その姿は、数々の芸術作品にも。独特の文化をはぐくんできた富士山。2013年には世界文化遺産に登録され、海外からも多くの観光客が訪れている。山梨県側の富士山5合目に来た。富士山を巡るオーバーツーリズム。ここでも変化が見え始めている。急増する外国人観光客。中には、夜通しで一気に山頂を目指す、いわゆる弾丸登山と思われるケースも見られるという。5合目で3代続く土産物店を営む富士山五合目観光協会・小佐野昇一会長は「登山道で疲れて仮眠をとってしまう、山小屋のトイレで暖をとってしまう。準備不足が出てきている」と語った。ごみに関しても、小佐野会長たちは持ち帰る必要があると観光客に伝えているというが、観光客がほとんど帰った時間だが、ごみが残されている。小佐野会長は「インバウンドが増え、いろいろな文化の世界から来ている。富士山、日本のルール、ゴミは持ち帰る。ポイ捨てはしない。知ったうえで楽しんでほしい」と述べた。

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オーバーツーリズム万葉集世界文化遺産富士吉田市(山梨)富士山富士山五合目観光協会

富士山の環境保全や安全対策のため、山梨県はきのうから、事前に登山日を予約して通行料を決済する新しいシステムの運用を開始した。4つある登山ルートのうち、山梨県から登るルートで、ことし7月の夏山シーズンから、登山者数の上限を1日当たり4000人とし、1人につき2000円の通行料の支払いを義務化する。環境や安全を守りつつ、どう観光と両立していくべきか、富士山五合目観光協会・小佐野昇一会長は、そのヒントとなるエピソードを教えてくれた。小佐野会長は「富士山の大切さを丁寧に伝え続けることが大事」と考えている。小佐野会長は「歴史的経緯も観光客に知ってもらえるような施策ができればいい」と語った。富士山のふもと、富士吉田市ではきょう、部局横断の会議を初めて開き、オーバーツーリズムを解消するための対策などを進めていくことにしている。

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オーバーツーリズム富士吉田市(山梨)富士山富士山五合目観光協会
クマ被害 防ぐには

今回はクマの住む環境に人が入って起こった事故という指摘。山菜やタケノコが旬な時期ではあるが、事故を防ぐために、東京農業大学・山崎晃司教授は「まず立ち入り禁止の所には絶対に入らない」「鈴やクマよけのスプレーを携行する」と指摘。それでも万が一、出会ってしまったら、落ち着いて距離を取る、そして首や顔を守ることが大切。グラフ「クマ類による人身被害事件(環境省)」。昨年度は198件と過去最多。山崎教授は「人の暮らす場所とクマの生息域が近づいている」と指摘。過疎や高齢化が進み、収穫されずに残っている作物をクマが食べに来ることで、ある種の成功体験となってしまっているのではないかという。山崎教授は「“すみ分け”。クマの住む場所と人の生活する場所を分ける。クマの分布域の最前線を押し戻す努力が必要」と述べた。見えない境界、絶対入らせないというラインを決めて、クマに成功体験を与えないということが大事。そのためには地域の人たちと行政が協力していくことが欠かせない。

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クマタケノコ環境省秋田県
マニュアルにとどまらない対応力を

ことし1月、羽田空港で起きた航空機どうしの衝突事故。このとき客室乗務員の1人が、みずからの判断で扉を開け、結果的に全員の避難につながった。安全を確保するため、マニュアルにとどまらない、個人の対応力を高めようという企業の取り組みが広がっている。都心の大動脈・山手線。運転士は通常、座って運転するが、徐行の区間に近づくと立ったまま運転を始めた。あえて立つことで、安全への意識づけをするこの工夫。運転士のマニュアルには記載されておらず、先輩から教えられたのをきっかけに取り入れている。運転士は「気づきを増やすために必要」と語った。この鉄道会社では以前、乗務員の判断で乗客の安全を確保した事例があった。2011年に発生した東日本大震災。地震の揺れの影響で宮城県の沿岸で、電車が動けなくなった。当初、乗務員はマニュアルに基づき近くの避難所に乗客を誘導しようとした。しかし乗客からの、津波に備え、高台に止まっている電車にいたほうがいいという助言を受け車内にとどまることを決断。津波から逃れることができた。このことを教訓に、社員の行動指針である安全綱領に「慌てず、みずから考えて」ということばが加えられた。

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山手線東日本大震災

近年、災害の激甚化など、予測が難しい事態が頻発していること、そして事故件数が下げ止まりとなっていることなどから、これまでとは異なる対策が必要だと考えている。社員がみずから考え、適切な判断ができる力を引き出すには、どうすればよいのか。この会社では、日頃の訓練のしかたを見直している。新幹線の運行中に大きな地震が起きたという想定の訓練。これまで、マニュアルどおりに対応できるかという点を重点的に確認してきたが、最近は個人の判断で適切に行動できた点を評価し合うようにしている。JR東日本・丸山哲夫ユニットリーダーは「今までのやり方だけでは対応しきれないような、道の事故、自称が発生するのでは、そんな危機感を持っている」と語った。

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東日本旅客鉄道

マニュアルにとどまらない適切な行動を引き出そうと、独自のシステムを導入している建設会社もある。現場作業員に利用してもらっているアプリは、事故が起きそうになったいわゆる「ヒヤリハット」の事例を報告するもの。最大の特徴は、ミスやトラブルの内容だけを記載するのではなく、事故を回避するのに役立ったことを入力する点。最近、アプリに投稿されたのは、通路に置かれたホースに、ピンクのリボンをつけていた工夫。ホースにつまずいてけがをする事故の防止につながったため報告した。会社では、こうした現場の工夫を集めることが、対応力の向上につながるとしている。戸田建設統括安全衛生責任者・鈴木雅博さんは「建設は人間がやっていること。すべてをマニュアル化するのは難しい。作業員の創意工夫が上がってこないと安全管理は進んでいかない」と語った。立教大学・芳賀繁名誉教授は「企業が安全への考え方を転換していくことが大切」と指摘。

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戸田建設
定額減税 給与明細に明記義務へ

政府が来月から実施する定額減税では、1人当たり年間で所得税が3万円、住民税が1万円減税される。このうち所得税について、政府は給与などを支払う企業に対し、減税額を給与明細に明記するよう義務付けるため、関連する法律の施行規則を改正した。実際にいくら減税されたかを示すことで、手取りの増加を実感してもらうねらいがある。鈴木財務相は「デフレマインドを払拭するひとつのきっかけをつくる」と述べた。

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定額減税鈴木俊一
手紙の郵便料金 10月値上げへ

手紙の郵便料金の値上げが関係閣僚会議で了承され、ことし10月に今の84円から110円に値上げが行われる見通しとなった。値上げは消費税率の引き上げを除いて30年ぶり。これに合わせて日本郵便は、はがきの料金も今の63円から85円に値上げするほか、レターパックや速達料金も値上げする方針。

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日本郵便
生成AI機能備えたパソコン開発

米国のIT大手・マイクロソフトは、生成AI(人工知能)向けの機能を備えた新たなパソコンを開発したと発表した。高性能の半導体を使い、AIの処理能力が、従来のパソコンと比べて最大20倍に向上したほか、AIをクラウドではなく端末上で動かすことができ、ネットにつながなくても生成AIを使えるとしている。IT大手の間では、開発競争が激しくなっている。

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マイクロソフト人工知能
(気象情報)
気象情報

全国各地の天気を伝えた。沖縄・奄美で梅雨入り あすにかけて大雨注意。

SPORTS
山本 5勝目めざし 大谷 意表を突く…

ドジャースvs.ダイヤモンドバックスの一戦。先発の山本を援護したい大谷は1回、自らの判断で意表をつくセーフティーバントが内野安打。山本は移籍後初めて100球を投げ、7回途中まで2失点の好投、5勝目を挙げた。6-4でドジャースの勝利。山本投手は「後半になるにつれてテンポよくピッチングができた」とコメント。

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アリゾナ・ダイヤモンドバックスフレディ・フリーマンロサンゼルス・ドジャースロサンゼルス(アメリカ)大谷翔平山本由伸
広島 vs.阪神

阪神2−6広島。広島・マツダの映像。

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MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島広島東洋カープ阪神タイガース
巨人 vs.中日

延長11回表:中日1−1巨人。東京ドームの映像。

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中日ドラゴンズ東京ドーム読売巨人軍
ヤクルト vs.DeNA

DeNA7−0ヤクルト。神宮の映像。

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明治神宮野球場東京ヤクルトスワローズ横浜DeNAベイスターズ
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