日本の最高峰・富士山。万葉集の中で「国の鎮めの神」と歌われ、日本を代表する信仰の山としても知られている。その姿は、数々の芸術作品にも。独特の文化をはぐくんできた富士山。2013年には世界文化遺産に登録され、海外からも多くの観光客が訪れている。山梨県側の富士山5合目に来た。富士山を巡るオーバーツーリズム。ここでも変化が見え始めている。急増する外国人観光客。中には、夜通しで一気に山頂を目指す、いわゆる弾丸登山と思われるケースも見られるという。5合目で3代続く土産物店を営む富士山五合目観光協会・小佐野昇一会長は「登山道で疲れて仮眠をとってしまう、山小屋のトイレで暖をとってしまう。準備不足が出てきている」と語った。ごみに関しても、小佐野会長たちは持ち帰る必要があると観光客に伝えているというが、観光客がほとんど帰った時間だが、ごみが残されている。小佐野会長は「インバウンドが増え、いろいろな文化の世界から来ている。富士山、日本のルール、ゴミは持ち帰る。ポイ捨てはしない。知ったうえで楽しんでほしい」と述べた。