ウクライナの停戦交渉を巡り、日本時間のきょう夕方から始まったアメリカとロシアによる高官協議は終わった。アメリカ・トランプ大統領とロシア・プーチン大統領の会談の開催に向けた準備などが話し合われたと見られる。サウジアラビアで日本時間の夕方始まった注目の協議。アメリカ側からルビオ国務長官のほか、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するウォルツ大統領補佐官やウィトコフ中東担当特使が出席。ロシア側は、ラブロフ外相や大統領府で外交政策を担当するウシャコフ補佐官らが出席。米ロの外相が対面で正式に会談するのは、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降初めて。ロシア大統領府によると、米ロ首脳会談の開催に向けた準備やウクライナ情勢に関する今後の交渉の準備などについて協議されたと見られる。サウジアラビア・リヤドの映像。協議に先立って、アメリカ国務省の報道官は、今回の目的について「停戦に向けた交渉が前進できるものなのかを判断することだ」(ワシントンポストより)として、ロシアの本気度を見極めたいと強調した。ロシア大統領府・ペスコフ報道官は、今回のアメリカとの協議について「シアとアメリカの関係の修復に焦点を当てた会談になる」としている。現地入りしたロシア側の代表の一人、ウシャコフ補佐官は「実際に米ロの関係修復を始めることが重要だ」と述べ、「アメリカとの2国間の話し合いの場であること」を強調した。サウジアラビア・リヤドの映像。一方、当事者であるはずのウクライナ。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は17日、今回の協議について強く反発した。ゼレンスキー大統領は「ウクライナは協議に参加しない。これらのことについて何も知らなかった。ウクライナ抜きのいかなる交渉も成果のないものとみなし、いかなる合意も認めない」と述べた。