大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル
先月25日までの1週間のスーパーのコメの平均価格は5kgあたり4260円で前週より25円下がり3週間ぶりの値下がりとなった。随意契約で放出した備蓄米の店頭価格は5kgあたり古古米が約2000円、古古古米が約1800円となっている。小泉進次郎農水大臣は、備蓄米投入でコメ全体の価格にも一定の影響を与える可能性があるとしている。一方でJA福井県五連の宮田幸一会長は、コメの価格が下がり続けると生産意欲がなくなると指摘している。森山裕幹事長も備蓄米ではないコメの適正価格について、3000円~3200円くらいだと農家の皆さんもコストに見合うと述べている。備蓄米の競争入札について流通が目詰まりしているとの指摘もある。3月に行われた2回の備蓄米放出は21万トンで、JA全農が9割長を落札したが先月11日までに卸売業者に渡ったのが約34%、スーパーなどの小売りに渡ったのは約13%にとどまっている。コメの流通そのものについてもドン・キホーテの運営会社は、五次問屋まで存在し中間コストが発生、JAが集めたコメは特定の一次問屋に流れてしまい新規参入が困難、二次問屋以降にはブローカーや転売目的の業者が一部にいると指摘している。久保田治己氏は、増産しないとコメは足りなくなるので必要だが結果として農家の手取り価格が減少するとコメが作れなくなるのでどう政治的に担保するかの問題、株式会社化すると買収されるおそれがあるので反対だと話した。