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日本のコメ政策は何を見誤っていたのか。これまで政府は、コメ価格が高騰する中でも「コメは足りている」「流通に問題がある」という説明をしてきた。しかし火曜日に石破総理も初めて誤りを認め、コメは足りているとした判断が価格高騰を招いたと説明し、コメ増産に舵をきるとした。これは歴史的転換。政府はパン食が普及しコメが余るようになった1970年代から減反政策を行ってきた。しかし90年代には凶作で平成の米騒動などと呼ばれたコメ不足が起こったことなどから、減反政策自体は2018年に廃止。ただしその後も生産量目標示すなど事実上生産量を抑える政策を継続していた。こうした長年続いてきた政策を見直して増産に舵をきったので、歴史的転換なのだ。しかし、いきなり増産をするのは難しいという農家の声も。土地の拡大などにはお金がかかるので急激には出来ないし、人手もないし、コメが余ったらどうするのかという不安の声も聞かれた。また消費者からも価格に関する不安の声。最新のスーパーでのコメ平均価格は5キロ3625円と、前週比40円上昇し10週ぶりに値上がりとなった。専門家によると、増産すれば短期的に価格下がる可能性はあるが、需給バランスとれずコメが余ると価格暴落し生産者減るおそれもあるという。スタジオでは「農家が安心できる政策を考えてほしい」などとコメント。