首都圏ネットワーク (ニュース)
農林水産省によると、先月27日までの1週間のコメの平均価格は5キロあたり4233円で前の週と比べ12円の値上がりで、17週連続の値上がりとなった。去年の同じ時期と比べると2145円高く、前年の2倍を超える高値が続いている。農林水産省は値上がりの要因について、割安な備蓄米は店頭に並びはじめているがまだ量は少なく備蓄米以外のコメは価格高騰が続いていることから全体の価格を押し下げる状況に至っていないとしている。コメの価格は農家、農協、卸売業者、小売業者とコストや利益が段階的に上乗せされていく。価格の起点となるのは概算金。概算金は農協がコメを集荷する際に農家に支払う前払金で流通価格を形成する指標となる。これが去年と比べ3~4割引き上げる動きが広がっている。専門家は集荷合戦がかえってコメ価格高騰をあおり過熱する可能性があるという。新米の価格が下がるために必要な条件は、備蓄米が十分に放出され、8月までに品薄感が薄れ、令和7年産地のコメが少なくとも平年並に確保されることなどだとした。