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東京・練馬区のアキダイ関町本店では、きょう新潟県産コシヒカリ5キロを約4300円で販売。今月9日までの全国のスーパーでのコメの平均価格は4077円と10週連続で値上がりしている。先週落札された14万トン余りの備蓄米。一定の量を落札したJA全農はきょう会見を開いた。備蓄米は早ければ今月中にも卸売業者へ流れ、一部大手スーパーなどを中心に販売されるとみられている。全国展開する日本生活協同組合では「備蓄米を4月から店頭で販売したい」と話し、生協の店舗や宅配で販売できるよう準備を進めているという。スーパーで買うコメの価格はいつ落ち着くのか。農業ジャーナリスト・松平尚也さんは今月は高止まりし、来月中旬から落ち着き約3800円に、5月以降はさらに200円ほど下がると予想。宇都宮大学・小川真如助教は松平さんよりも少し早い来月上旬にも落ち着き始めるのではないかとしている。ただ、2人とも滞りなく流通した場合という条件付き。流通状況によっては店頭に並ぶ時期や価格に地域差が出る可能性も指摘。備蓄米の倉庫の多くが東日本にあるため、配送コストが高い西日本は店頭に備蓄米が並ぶのが遅くなり、価格も落ち着きづらくなる可能性がある。一方、東日本は店頭に並ぶのが早く、価格も落ち着きやすいという。国も西日本への懸念を示している。全農はあす、政府から備蓄米を受け取り、流通させていくという。