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米国・トランプ大統領は23日のダボス会議にて、サウジアラビアに対し原油価格の引き下げや1兆ドルの投資を要求した。一方で、2期目就任後の初の外遊先については「サウジアラビアかもしれない」といった発言もしている。また、就任後初の電話会談の相手はサウジアラビアの事実上の最高権力者といわれているムハンマド皇太子だった。1次政権の時の初の外遊先もサウジアラビアだった。サウジアラビアはサウード家を国王とする王政国家。初代国王であるアブドルアジズ氏が1932年に建国。サルマン国王はアブドルアジズ氏の息子に当たり、孫がムハンマド皇太子。1900年代初頭には英国、フランスが採掘権を握っていたイランやイラク周辺で、多くの油田が見つかった。1938年に米国が試しにサウジアラビアで採掘をしてみたところ大規模な油田を発見。以降、経済的な関係が深まったという。1950年頃から米軍にダーラン空軍基地の使用を認め、湾岸戦争をきっかけに駐留も認めるようになった。以降、軍事面での関係が強化されていった。一方で、前政権のバイデン政権では人権を重視していたので、2018年にトルコで起きたサウジアラビアの著名ジャーナリスト・カショギ氏の殺害事件にムハンマド皇太子が関連していたと結論付けたことで近年は関係が冷え込んでいたといわれている。サウジアラビアとイスラエルはパレスチナ問題を巡って長らく対立をしてきた。バーレーンやUAEといったイスラエルと長年、敵対関係にあった国々がイスラエルと国交正常化。これにひと役買ったのが1期目のトランプ大統領。