イット! (ニュース)
4月29日、カリフォルニア州でスペースXのインターネット通信サービス「スターリンク」の衛生27基が打ち上げられた。スペースXは2019年に初めてスターリンク衛星の打ち上げに成功し、その後6年間で約7000基を軌道に乗せた。スペースXは2014年以降、商業衛星の打ち上げ回数で7割近くを占めている。スペースXの宇宙基地「スターベース」がある場所では住民投票が行われ、基地や職員の居住エリアが新たな自治体スターベース市に昇格した。宇宙産業は政府よりも民間企業がけん引する時代になっている。イーロン・マスク氏はロシアの侵略を受けるウクライナが利用するスターリンクの利用制限をほのめかした。ウクライナに圧力をかけたともとれるこうした発言もあり、スペースX独走へのリスクも指摘されている。アマゾンは先月「」と名付けた通信衛星の初の打ち上げを行った。数年内には約3200基の衛生を打ち上げ、地球全体を覆う計画。今年後半から通信サービスの提供を目指している。民間企業LEOLABSは地球の低軌道にある直径10センチ以上の物体を追跡し、可視化することに成功した。現在は世界中にレーダーを配置し、スペースデブリ約1万個を追跡している。スペースデブリは宇宙ステーションや人工衛星と激突し、破壊するリスクがある。航空自衛隊もLEOLABSと契約を締結しデータを活用するなど、宇宙での民間企業の存在感が増している。山崎直子は政府が取るリスクと民間が技術を加速させていく部分と両輪で行けるのがいいと話した。